2020年11月30日(月)からNHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「おちょやん」の放送がスタートしました。
そこで「おちょやん」のモデルとなった女優・浪花千栄子さんとドラマのストーリー、キャストについてザックリまとめてみました。
- 「おちょやん」はどんなドラマ?おちょやんの意味は?
- 「おちょやん」のモデル浪花千栄子ってどんな人?
- 「おちょやん」のキャストは?
- 「おちょやん」のあらすじは?
- 「おちょやん」無料動画 配信中!
- まとめ
「おちょやん」はどんなドラマ?おちょやんの意味は?
女優・浪花千栄子さんの人生をモデルに、戦前の大阪で生まれた貧しい少女が女優を目指す生涯がフィクションとして描かれます。
タイトルの「おちょやん」は、おちょぼさん(=かわいらしい少女、かわいらしいおぼこ娘)がなまった大阪ことばで、茶屋や料亭などで働く小さな女中さんを意味しています。
「おちょやん」のモデル浪花千栄子ってどんな人?
引用元:https://www.shochiku.co.jp/shinkigeki/cast/meiyu/
1907年11月19日生まれ。現在の大阪府富田林市出身。
養鶏業の家に生まれ、家は貧しく、ほとんど学校にも通えず、8才の時に道頓堀の仕出し弁当屋に女中奉公に出されました。
弁当屋で働くなかで、劇場へ弁当箱の回収に行く間に、のぞき見た舞台のお芝居に魅了され、京都のカフェで女給として働いていた18歳の時に芸能プロダクションの新人募集に応募し、芸能界に入ります。
しかし、デビュー前にプロダクションが倒産、知人の紹介で劇団に入り初舞台を踏むも劇団は人気が出ず、活躍の場を映画に移します。
端役での出演から徐々にキャリアを積み、映画出演を続けていましたが映画会社を去り、フリーで舞台に出演。松竹から声がかかり専属の女優になり、やがて松竹家庭劇に参加します。その年に2代目渋谷天外と結婚。天外とともに新劇団を立ち上げますが、やがて再編された松竹新喜劇に戻り、看板女優として活躍します。
しかし、夫の2代目渋谷天外と新人女優・九重京子の間に子供が生まれたことをキッカケに離婚し、松竹新喜劇を退団。芸能界から身を引いてしまいます。
やがてNHK大阪のラジオドラマで芸能界復帰し、花菱アチャコの母親役として人気を博します。
また映画では溝口健二監督「祇園囃子」(1953)でブルーリボン助演女優賞を受賞。
森繁久弥と共演した豊田四郎監督「夫婦善哉」(1955)、黒澤明「蜘蛛巣城」(1957) 、小津安二郎監督「彼岸花」(1958)、内田吐夢監督「宮本武蔵」(1961)など日本を代表する監督たちの作品に名脇役として出演を続けました。
テレビドラマではNHK大河ドラマ「太閤記」(1965)で緒形拳演じる豊臣秀吉の母・なかを演じ、「細うで繁盛記」(1970~1973)では新珠美千代演じる主人公・加代の祖母・ゆうを演じるなど、大阪のお母さんのイメージでお茶の間の人気者になりました。
【小ネタ】オロナイン軟膏のCM起用はダジャレから?
引用元:https://www.otsuka.co.jp/ohn/history/
ちなみに浪花千栄子は「オロナイン軟膏」のホーロー看板に登場し、のちにCMキャラクターにもなりましたが、その理由は浪花千栄子が「南口キクノ(なんこうきくの)」という本名だったことから起用されたそうです。
「おちょやん」のキャストは?
竹井千代役 杉咲花/子ども時代 毎田暖乃(まいだのの)
引用元:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/cast/
大阪の南河内の貧しい家に生まれ、幼いころに母を亡くした。父と弟の三人暮らしで、小学校にも満足に通えなかったが、口が達者で機転がきく少女だった。9歳のとき、女中奉公に出された道頓堀で、芝居の世界に出会い、いっぺんにその魅力にとりつかれる。「女優さんになりたい!」そんな思いは日に日に増すばかりだった。千代はついに奉公先を飛び出して京都へ向かい、女優の道へ飛び込んでいく
※女優・浪花千栄子がモデル。
竹井テルヲ役・トータス松本
引用元:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/cast/
千代の父。養鶏で生計を立てているが、鶏の世話や家事も娘の千代にまかせっきりの駄目な父親。見えっ張りだが気が弱く、世渡り下手。しかし、口は達者で女性にはモテる。千代にとっては、憎みきれないトラブルメーカーであり続ける。
竹井栗子役・宮澤エマ
引用元:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/cast/
父、テルヲが連れてきた、千代の新しい母親。料理屋の仲居をしていた栗子をテルヲが口説き落としたらしい。美人で粋な女性だが、テルヲ以上に朝寝坊で、家事もしない。千代とは次第に対立していく。
竹井ヨシヲ役・荒田陽向
引用元:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/cast/
千代の弟。亡くなった母・サエのことは幼かったので、覚えていない。いつもおなかをすかせている。
天海一平役・成田凌
引用元:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/cast/
人気喜劇一座の座長、天海天海の息子。幼いころから子役として、いやいや役者をやっていたが、やがて自分が目指す新しい喜劇を作ることに目覚めていく。千代とともに新しく生まれた「鶴亀家庭劇」に参加。やがて二人は結婚し、二人三脚で奮闘する。
モデルは2代目 渋谷天外
引用元:https://www.shochiku.co.jp/shinkigeki/cast/meiyu/
※松竹新喜劇で活躍し、浪花千栄子と結婚、離婚した2代目渋谷天外(しぶや・てんがい)がモデルです。
須賀廼家千之助役・星田英利
引用元:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/cast/
一平の父、天海天海とともに喜劇一座を率いていたが、日本でいちばんおもしろいのは自分であるとの自負を持っている。
とっぴな行動で周囲を振り回す破天荒な男。千代と一平にとっては、師匠であり、ライバルであり、トラブルメーカーでもある。
モデルは曾我廼家十吾
引用元:https://www.shochiku.co.jp/shinkigeki/cast/meiyu/
※松竹新喜劇で活躍した曾我廼家十吾(そがのやじゅうご)がモデルです。
「おちょやん」のあらすじは?
明治の末、大阪の南河内の貧しい家に生まれた竹井千代(杉咲花)は小学校にも満足に通わせてもらうことができず、9歳のときに、道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出される。そこで目にしたのが、華やかな芝居の世界。彼女は女優を志し、芝居の世界に飛び込んでいく。
そして、京都の映画撮影所などを経て、大阪で新しく生まれた「鶴亀家庭劇」に参加。喜劇界のプリンス、天海一平(成田凌)と出会い、結婚。喜劇女優として少しずつ成長していく。
千代は一平と二人三脚で理想の喜劇を目指して奮闘するが戦争が始まり、道頓堀は空襲を受ける。戦後、劇団は「鶴亀新喜劇」として復活するが結婚生活は破綻。彼女は芝居の世界から去ってしまう。
しかし、ラジオドラマへの出演をきっかけに、女優として再ブレイク。
大家族をめぐる泣き笑いのラジオドラマは大きな反響を呼び、10年にわたる人気番組となった。彼女は「大阪のお母さん」として絶大な人気を獲得し、上方を代表する女優となっていく。
※引用元:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/about/
「おちょやん」無料動画 配信中!
朝ドラ「おちょやん」の第1~5話が放送後に無料配信されています。
12月7日(月)8:15までの期間限定ですので、ぜひチェックしてみてください!
まとめ
1.「おちょやん」の千代のモデルは昭和時代に活躍した女優・浪花千栄子。
2.「おちょやん」は、「かわいらしい少女」という意味
3.浪花千栄子は溝口健二、黒澤明 、小津安二郎など日本を代表する監督の映画に出演。
4.大河「太閤記」で秀吉(緒形拳)の母、「細うで繁盛記」では主人公の祖母を演じた。
5.オロナイン軟膏のCMに起用の理由は本名が南口キクノ(なんこうきくの)だったから。
6.「おちょやん」は松竹新喜劇の看板女優モデル。ちなみに「わろてんか」は吉本興業の創業者がモデル。
女優・浪花千栄子さんについて、あまり詳しく知らなかったのですが、その人生が朝ドラの主人公として描かれるにふさわしいドラマチックなものであることがわかりました。
朝ドラ「おちょやん」で、これからどんな物語が展開されるのか楽しみですね!