放送作家がテレビについて考えてみる。

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【考察】異例の無観客でも面白かった「R-1ぐらんぷり2020」の 結果 とその問題点について考えてみる。【ネタバレ注意】

 

 

ピン芸人の日本一を決める「R-1ぐらんぷり2020」が放送されました。

 

関西テレビ・フジテレビ「R-1ぐらんぷり20202020年3月8日(19:00~21:00)

司会:蛍原徹 三田友梨佳(フジテレビアナウンサー) 出演:粗品(霜降り明星)

【決勝進出者】

おいでやす小田、SAKURAI、すゑひろがりず・南條、ななまがり・森下

パーパー・ほしのディスコ、ヒューマン中村、マヂカルラブリー野田クリスタル

守谷日和、メルヘン須長、ルシファー吉岡、ワタリ119

【復活枠】大谷健太

 

今年の「R-1ぐらんぷり」は新型コロナウイルス感染拡大予防のため、

敗者復活ステージ、決勝戦ともに無観客で行われるという異例の事態。

 

毎年、司会を務めていた雨上がり決死隊の宮迫さんに代わり、

昨年の優勝者である霜降り明星・粗品さんが参戦するなど色々と変化はありましたが、

決勝に進出した芸人さんたちは、変わらず面白いネタをステージ上で繰り広げ、

無観客でも十分盛り上がり、楽しむことができました。

 

しかし、懸念点でもあった新しい採点システムは、かなり偏った配点がなされる

危険性のあるシステムだったと思います。

 

【ネタバレ注意:R-1グランプリ2020の結果を知りたくない方はお気を付けください

◆R-1ぐらんぷり決勝 結果

R-1ぐらんぷり 2020

画像引用元:R-1ぐらんぷり 公式サイト

 

【1stステージ:Aブロック】

メルヘン須長: DD 2

守谷日和:   TT関友 4

SAKURAI:   DT桂桂久陣友友勝 9

野田クリスタル:DDDTTT桂関関久久陣陣勝勝 15

 

【1stステージ:Bブロック】

ルシファー吉岡:    T陣陣 3

ななまがり森下:    D桂関関久友友勝勝 9

パーパーほしのディスコ:DDTT久久陣友勝 9

すゑひろがりず南條:  DDDTTT桂桂関 9

※ルシファー以外の3者が同点。視聴者投票の得票数で南條が決勝進出

 

【1stステージ:Cブロック】

ヒューマン中村:DT 2

おいでやす小田:桂久久陣陣友友勝 8

ワタリ119:   DDDTTT関関関 9

大谷健太:   DDTT桂桂久陣友勝勝 11

 

【ファイナルステージ】

野田クリスタル:  DDDTTT関関関久久久陣陣勝勝 16(R-1ぐらんぷり2020優勝)

すゑひろがりず南條:DT桂桂友 5

大谷健太:     DDTT桂陣友友勝 9

 

※名前は出演順。ポイント略称は以下の通り。

D=お茶の間dポイントT=Twitterポイント

桂=桂文枝、関=関根勉、久=久本雅美、陣=陳内智則、友=友近、勝=勝俣邦和

 

【獲得ポイントの傾向】

獲得ポイントの傾向は、お茶の間dポイントはテレビでの露出度が高い芸人が、

有利になる傾向が出ています。

 

また決勝に進出した芸人の多くがTwitterでファンに投票を呼びかけているので、

獲得ポイントにかなり大きな影響があるのではと思い、Twitterフォロワー数も

チェックしてみました。

 

【R-1グランプリ2020決勝 出場芸人のTwitterフォロワー数】

野田クリスタル 3.6万

すゑひろがりず南條 2万

守谷日和 1.7万

パーパーほしのディスコ 1.5万

ワタリ119 1.4万

ヒューマン中村 1.1万

おいでやす小田 9862

ななまがり森下 9126

メルヘン須長 6389

ルシファー吉岡 5520

大谷健太 3883

SAKURAI なし?

(3月9日3:30~3:55の間にチェック)

 

Twitterポイントはフォロワー数とほぼ同じ順位になっています。

 

お茶の間dポイント、Twitterポイントともに露出、フォロワー数とほぼ同じ順位で、

コンテスト決勝進出者はテレビでの露出、Twitterフォロワー数ともに多いため

かなり有利になっています。

例外は大谷健太さんだけで、これは復活枠ならではの躍進だと考えられます。

 

審査員は、ネタが面白いことはもちろん、ネタのわかりやすさや完成度、

ネタから受ける芸人としての姿勢や共感度が採点に反映していると推測できます。

 

ただマヂカルラブリー野田クリスタルさんの優勝という結果は誰も文句のつけられない

圧勝だったと思います。

 

 

 

◆新投票システムの問題点

これからの話は決勝進出している芸人さんたちのネタはみんな面白いという前提で、

投票システムの問題点をあげていきます。

 

この投票システムの問題点は懸念されていた通り、お茶の間dポイントとTwitter

ポイントの結果がほぼ同じで1位に3+3=6ポイント入ってしまうことです。

 

視聴者は2つとも同じ芸人に投票している可能性が高いので、

視聴者の支持だけで、ほぼ結果が決まってしまう危険があります。

 

 

 

実際に1stステージBブロックはお茶の間dポイント、Twitterポイントの

どちらかだけが加点されていたなら、ななまがり森下さんが決勝進出でした。

 

逆に1stステージCブロックに関してはワタリ119さんがお茶の間dポイント、

Twitterポイントともにトップで6ポイント獲得しましたが、

ネタの展開面で勝る大谷健太さんが、審査員から広く支持を集めての決勝進出は

順当かなと思います。

 

 

 

バランスを考えるとdポイント、Twitterのどちらかの3ポイントだけで

良かったのではないかと思います。

 

制作の反省会で「ほぼ同じ結果になるのなら、どちらかで良かったのでは?」

という話は必ず出ると思います。

来年はdボタン投票を捨ててしまって、いっそのことTwitterポイントだけにしても

良いのではないかと思います。

 

 

実はdボタンの投票には、高額なシステム利用料がかかるので、経費節減のために

投票回数を減らす傾向にあるんです

最近、朝の情報番組などでdボタン投票の回数が減っていたりします。

 

スマホで投票できるTwitterの方が多くの方が参加できますし、出場する芸人さんたちは

普段からTwitterのフォロワー数を増やす努力が必要になりますが、

その努力は同時にタレントとしての価値も上げてくれるので、これからの時代に

必要なことではないかとも思います。

 

前回のブログに書いた「映像研には手を出すな!」第9話の金森氏の言葉。

「時代に合った需要と供給、そして宣伝」は今のテレビにも芸人にも

必須だと思います。

 

 

 

今年は無観客なうえに、司会者の変更しての開催となった「R-1ぐらんぷり」ですが、

来年は会場に観客の笑い声が響く大会になると良いですね。

 

あと、やっぱり「R-1ぐらんぷり」は、雨上がり決死隊のお二人の司会で

観たいです。来年はどうなるんでしょうか?

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