僕が最近の毎週チェックしている、
フジテレビ「石橋貴明のたいむとんねる」(毎週月曜日23:00~23:40)
とんねるずの石橋貴明さんがMCを務める情報番組です。
中でも音楽系の企画がすばらしく、タカさんやゲストが話すエピソードは
ココでしか聴けないものも多く音楽ファン・歌謡曲ファン必見の番組です。
しかし、現在、アーカイブを見られるサイトもなく、公式ホームページにも
過去の放送内容が記載されていないため、番組内容のまとめを記録したいと思います。
今回は 1月27日と2月3日の2週にわたって放送された、作詞家・松本隆さんSPが
すばらしい放送だったので、紹介された曲と貴重なトークを抜粋していきます。
◆「石橋貴明のたいむとんねる」2020年1月27日(23:00~23:40)放送
「この名曲の歌詞全部同じ人が作ってます松本隆ってすごい!」
MC:石橋貴明 ゲスト:田中裕二 (爆笑問題) 進行:杉原千尋アナウンサー
〇オープニング
「赤いスイートピー」松田聖子
「硝子の少年」 KinKi Kids
「君に、胸キュン!」Y.M.O.
「ハイスクール ララバイ」イモ欽トリオ
「魂を抱いてくれ」氷室京介
ナレーション
「言葉の魔術師、作詞家・松本隆。
新たな言葉を生み出し、日本歌謡界の新時代を切り開いたヒットメイカー!
今夜は松本隆ワールドと呼ばれる詞の世界を熱く語り合う
『この名曲の歌詞 全部同じ人が作ってます 松本隆ってすごい!』」
〇本編
★「スニーカーぶる~す」
近藤真彦/1980年
松本×筒美京平のゴールデンコンビ
デビューシングルで自身最大のヒット曲
田中「『スニーカーぶる~す』って、ぶる~すはひらがなは元々だったんですけど、
ほにょ(~)ってなってるでしょ。アレまっすぐだったらしいんです。松本
隆さんが作詞した時は。でもジャニーさんがフニュ(~)ってしたらしいです」
石橋「YOU、やっちゃいなよ!って」
★「探偵物語」
薬師丸ひろ子/1983年 作曲:大瀧詠一
松田優作と共演した同名映画の主題歌
男女が共感できるラブソング
★「風立ちぬ」松田聖子(※提供バック)
★「硝子の少年」
KinKi Kids/1997年 作曲:山下達郎
松本がテレビに出ている2人を観て思いついたタイトル
◆松本隆の歌詞の特徴「単語に「たち」をつける」(テロップ)
「硝子の少年」KinKi Kids 「想い出たち」
「五線紙」竹内まりや 「折りたたみ椅子たち」
「ガラスの林檎」松田聖子 「ガラスの林檎たち」
「瞳はダイアモンド」松田聖子 「雨の矢たち」
「Private School」松田聖子 「失くした恋の過去分詞たち」
田中「言葉自体はそんな珍しい言葉じゃなくても組み合わせによって
新鮮になるというか新しい表現になるというのはスゴイ方ですよね。
もしコピーライターみたいな仕事してても、とんでもない人になってたと思う」
石橋「たぶんマグロ漁師になっても大間ですげぇの引っ掛けてるね!」
★「ポケットいっぱいの秘密」
アグネス・チャン/1974年 作曲:穂口雄右
松本のバンド『はっぴいえんど』解散後、プロの作詞家としてのデビュー作
田中「『ポケットいっぱいの秘密』の秘密って知ってます?」
石橋「何?」
田中「【あなた 草のうえ
ぐっすり眠ってた
寝顔 やさしくて
「すきよ」ってささやいたの】って(歌詞)ありますよね。
ここには秘密があるんです。松本隆さんが詞で遊んでるんですよ。コレ」
石橋「何なに?」
田中「一番左側を縦に読むと…」
石橋「あ、ぐ、ね、す…あっアグネス!」
田中「コレすごくないですか?」
石橋「コレ何、本当に?」
田中「そうなんです」
石橋「えー知らなかった」
田中「ボクも放送作家の人にわりと最近、聞いたんです。実はこうだと。
そしたら霜降り明星のせいやは知ってましたね。あいつアグネス・チャンオタク
なんですよ」
★「ハイスクールララバイ」
イモ欽トリオ/1981年 作曲:細野晴臣
「欽ドン!良い子悪い子普通の子」から生まれたユニット
田中「すごいのはイモ欽トリオってたのきんトリオのパロディじゃないですか。
マッチの『スニーカーぶる~す』を作った同じ人が、パロディ版のイモ欽トリオ
の曲も作り、両方とも1位になるっていう、とんでもないことですよね」
★「魂を抱いてくれ」
氷室京介/1995年 作曲:氷室京介
「パイオニア」のCMソング。元「BOØWY」のヴォーカル
★「DREAMING GIRL」
山下達郎/1996年 作曲:山下達郎
松嶋菜々子主演の連続テレビ小説「ひまわり」の主題歌
田中「山下さんの曲もやってるっていうのスゴイですよね」
石橋「達郎さんの曲も書いてるんだね」
田中「そうなんですよね。自分で書くことが多いのに。それだけ(松本さんが)
信頼されてるんですよね」
★「風をあつめて」
はっぴいえんど/1971年 作曲:細野晴臣
松本がドラマーで在籍したバンド『はっぴいえんど』の代表曲
田中「(松本さんは)細野さんが言わなかったら作詞家になってなかったんですよね」
石橋「えっなんで?」
田中「いつも松本隆さんが本を持ってたらしいんですよ。それで細野さんがある時
『お前そんだけ文学好きだったら詞書けよ』って言ったら(松本さんが)
『じゃあ、とりあえず書いてみる』つって書いた。それまで作詞家になろうとか
あんまり考えてなかったらしいですよ。だから細野晴臣って人もスゴイですよね」
石橋「なるほどね…。オレでも大瀧詠一さんと会ったことあるよ。大瀧さんに
『ナイアガラボックス』もらって。大瀧詠一さんすっごい面白いよ。もう野球
オタクで」
田中「そう野球、落語ね」
石橋「ジャイアンツの話なんかしたら止まらないよ」
★「君に、胸キュン。」
Y.M.O./1983年 作曲:細野晴臣・坂本龍一・高橋幸宏
化粧品のCMソング。グループ最大のヒット曲
石橋「この曲あとぐらいから『胸キュン』なんてね」
田中「(PVを見て)何やってんだってことだけどね」
石橋「教授(坂本龍一)がちょっとやる気がない感じがある。俺はこうゆうこと
じゃないんだよな」
田中「(高橋)幸宏さんだけ、ちょいと乗り気ですけどね」
◆タカさんと松本隆さんとの出会い
石橋「俺は2回ある。秋元さんと俺が西麻布のラ・ボエムで打ち合わせを夜中してて、
秋元さんがちょうど作詞家で世に出始めた頃ですね。
『ドラマティック・レイン』(1982年10月発売 作詞:秋元康 作曲:筒美京平)
の頃。ラ・ボエムってちょっと段差がある席があって、段差の上の方(の席)で
しゃべってて、俺と秋元さんが夜中の2時3時に毎日のようにアイスティー
飲んでたんですけど(秋元さんが)『詞なんて簡単だぜ貴明』って話してたら、
ここ(下の方の席)にいたんです」
田中「マジで!それはスゴイ!」
石橋「そしたらペッて立ち上がってスーって帰っちゃった。秋元さん今の話
聞かれたんじゃないですか!?って」
田中「秋元さん気づいてなかったの?」
石橋「なかった!」
田中「でも、ソレ覚えてたらスゴイですね。うわーソレいや…ラジオに松本隆さんが
来た時に、『秋元康さんはどう思うんですか?』って」
石橋「そんな質問したの?!スゴイねソレ」
田中「(爆笑問題)太田って、そういうのよく聞くじゃないですか」
石橋「ブッ込んだんだ!」
田中「そしたら(松本さんが)『ここで僕が色々言うと色々またアレだから…』って
あんま…。
影響力、強すぎるじゃない、松本隆さんが秋元康さんのこと何か言っちゃったら
良くも悪くもブワーってなるのわかってるから言わなかったです」
石橋「ちゃんと大人の対応を!」
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※かなり長くなってしまったので、
【まとめ】前編②「石橋貴明のたいむとんねる」「この歌詞 全部同じ人が作ってます!松本隆SP」に続きます。