2020年8月28日放送の「MIU404」第10話「Not found」のあらすじと感想&考察についてザックリまとめました。見逃し配信の動画リンクもご紹介しますのでチェックしてみてください!
【ネタバレ注意】「MIU404」第10話「Not found」の内容を知りたくないという方はご注意ください!
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- ◆第10話「Not found」のあらすじ
- エトリの正体 鴻上悟って誰?整形前の顔は?
- ◆第10話「Not found」の【感想】
- ◆第10話「Not found」の【考察】
- 【見逃し動画】第10話「Not found」配信中!
- 「MIU404」サウンドトラック発売中!
◆第10話「Not found」のあらすじ
伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)が追っていたエトリが、ドローンに仕掛けられた爆弾で死んだ。司法解剖の結果、エトリの正体は5年前に起きた殺人事件の容疑者であることが判明。誰が何の目的で彼を殺したのか? 1機捜の糸巻(金井勇太)の調べで、エトリはいつも、システム開発に詳しい若い男の指示を受け行動していたことがわかる。志摩はその若い男こそ、久住(菅田将暉)という男ではないかと考える。久住と面識があるのは留置場にいる高校生の成川(鈴鹿央士)だ。桔梗(麻生久美子)は、成川から久住について聞き出すよう九重(岡田健史)と陣馬(橋本じゅん)に指示。そして、伊吹と志摩にはその裏付け捜査をするよう指示し、4機捜が一丸となって爆弾犯の行方を追うが…
一方、ナウチューバー・REC(渡邊圭祐)は、逮捕された成川に代わり「浜田」と名乗る情報源から、ドローン爆発事件に関する極秘ファイルを受け取る。
引用元:https://www.tbs.co.jp/MIU404_TBS/story/vol10.html
エトリの正体 鴻上悟って誰?整形前の顔は?
第9話でドローン兵器による爆撃で命を落したエトリですが、司法解剖が行われました。死因は爆風をくらったことによる肺挫傷で、目と鼻を整形した跡があり、DNA鑑定の結果、その正体が判明しました。
画像引用元: https://tver.jp/corner/f0056046
エトリの本名は鴻上悟(こうがみ・さとる)という男で、過去の殺人事件の容疑者だったのですが、任意同行を求めようとしていたところ、投身自殺し、遺留品と状況から自殺したと判断され、被疑者死亡のまま送検されたそうです。整形前の顔がヒドイw
画像引用元:https://tver.jp/corner/f0056411
整形してエトリとなって、暴力団のスポンサーとなって生き延びたようで、鴻上の「鴻」の字から「エトリ」と呼ばれていたようです。
またドローンにはC4爆弾(強力なプラスチック爆弾)が搭載されており、エトリのネクタイピンにGPSが発見され、ドローンはそれを追跡していたようです。
ちゃんと説明があってスッキリしました。
◆第10話「Not found」の【感想】
9話で大ボスが確定した久住(菅田将暉)がシステム開発に詳しいと事前に公式ホームページのあらすじで発表されていて、浜田さんが久住なんだと事前にネタバレしていて、もう波乱はなさそうなので、伊吹と志摩がどうやって久住を追いつめるのか?久住がどうやって逃げるのか?という目線でドラマを見ていました。そして久住を追いつめるカギが「出前太郎」ってスバラシイ展開ですね!
そして、テロ映像のチャチさが実はフェイクだったというのはやっぱり上手いなぁと思いました。映画「カメラを止めるな!」で芝居ヘタだなぁと思ったら、ヘタな芝居だったという時と同じような感覚でスッカリだまされました。気持ちよくヤラレました。
ただテロ映像をネットで流しても、警察はあそこまで混乱しないと思います。新宿や渋谷など東京の主要な街にはテレビ局のお天気カメラが常に中継している状態なので、テロが起っていないのはすぐにわかると思います。テレビ屋がテレビ中継の即時性を無視するのはちょっと…。
何より警察には警察署も交番がありますし。あとテロが起きるとしたら検問解除どころか、都内全域に厳戒態勢がしかれると思います。
あと「俺をだました報いだ逮捕されろ!」と調子に乗っていた特派員RECにだけはドローン爆撃して欲しかったです。ただRECのスタジオのロケ地はレンタルのハウススタジオなので爆破はできませんが…。
◆第10話「Not found」の【考察】
志摩が久住のことを「メフィストフェレス」と称していましたので、「メフィストフェレス」と伊吹の「メケ・メケ・フェレット」について調べてみました。
「メフィストフェレス」の意味は?
画像引用元:https://tver.jp/corner/f0056411
ドイツのファウスト伝説およびゲーテの「ファウスト」に登場する悪魔。ファウストに魂を売る契約をさせ、その代償として地上の快楽を得させるために奉仕します。またメフィストと略称されます。名称の由来の有力な説として、ヘブライ語の「破壊する(mephir)」と「嘘をつく(tophel)」を合成したものだと言われているそうです。
画像引用元:メフィストフェレス - Wikipedia
「メケメケフェレット」の意味は?
画像引用元:https://tver.jp/corner/f0056411
フェレットは、久住が検索したように動物のフェレットのこと。
そして「メケ・メケ」は1954年に発表されたフランスのシャンソン曲で「だけどそれがどうしたの?」を意味する「メケスクセ」がなまって「メケ・メケ」となったそうです。
日本では1957年に丸山明宏(現在の美輪明宏さん)の日本語訳してヒットした有名なシャンソンの名曲です。ちなみに丸山明宏時代の美輪明宏さんの写真がこちらです。
引用元:美輪明宏 - Wikipedia
それにしても「メフィスト・フェレス」が覚えられず「メケ・メケ・フェレット」と言ってしまう伊吹がおバカでカワイイですね。
久住が見ていたアゲハチョウの意味は?
画像引用元:https://tver.jp/corner/f0056411
第10話の前半で久住(菅田将暉)がアゲハチヨウをつかまえようとして、つかめないというシーンと後半には久住の背中からアゲハチヨウが飛び去るシーンが印象的でした。このアゲハチヨウは久住が「胡蝶の夢」を見ていることをあらわしているのだと考えられます。
「胡蝶の夢」とは、中国の「荘子」の「斉物論」にある「荘子が、蝶となり百年を花上に遊んだと夢に見て目覚めたが、自分が夢で蝶となったのか、蝶が夢見て今、自分になっているのかと疑った」というエピソードから、
「自分と物との区別のつかない物我一体の境地」または「現実と夢とが区別できないことのたとえ」です。
久住の場合は後者で、「現実と夢とが区別できない」のは、もしかしたらドーナツEPなのか、もっと強い薬のせいなのかもしれません。それとも何かが原因で闇に落ちてしまったのかもしれません。
画像引用元:https://tver.jp/corner/f0056411
志摩の「人間のやったことの証拠は必ず残る」という言葉に、「そやったらオレは人間やないんかな?人間やないものを裁くのは無理やなぁ」と答えた久住でしたが、胡蝶は飛び去ってしまったので、最後には夢から覚めることになるのでしょう。
菅田将暉さん演じる久住がシェアオフィスで「ゴミくん」と声をかけられたとたん、標準語で普通に会話しはじめるシーンがこれまでで一番、久住のコワさが出ていたような気がします。
平気でウソをつく、ウソをついている意識すらないナチュラル・ボーン・メフィストフェレスの狂気を感じました。
ただ「胡蝶の夢」が書かれている「荘子」の「斉物論」は、「万物は全て斉しい(等しい)とする論」で、是非(正しいことと正しくないこと)・善悪(よいことと悪いこと)・彼我(ひが=相手と自分、こちら側とあちら側)などの区別は絶対的なものではない事を主張しているので、アゲハチョウが「胡蝶の夢」の引用だとすれば、一見、完全な悪に見える久住も、実は絶対的な悪ではないという描かれ方をするのかもしれません。
最終話がどんな結末になるのか楽しみですね!
【見逃し動画】第10話「Not found」配信中!
2020年8月28日放送の「MIU404」第10話「Not found」の無料配信がTVerでスタートしています。動画の配信は次回の放送がスタートする直前まで行われます。無料配信は2020年9月4日 21時59分までの期間限定です。ぜひチェックしてみてください!
「MIU404」サウンドトラック発売中!
そして、「MIU404」のサウンドトラックが発売されています。「メロンパンのうた」も収録されていますので要チェックです!
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