大相撲の大阪場所が無観客で開催されています。
開催中止にしてしまうと約5億円と言われるNHKでの放送権料まで失うため等と
言われていますが、一回休むといつ始められるかわからないから開催して
おきたいというのが、本音じゃないかという気がします。
そんな異例の無観客の大相撲中継を観ていて気になったことがありました。
◆無観客中継で気になったこと
まず気になったのは、テレビ中継のカメラマンやスチールカメラマンの位置や
動きが丸見えになっていることです。
普段なら気にならないのですが、無観客だとテレビ中継カメラマンが
赤いニット着てると、かなり目立ちますね。
見切れる可能性があるスタッフは黒い服を着るのがテレビの常識なので、
あのカメラマンあとで怒られないのかな? といらぬ心配をしてしまいました。
せっかくの無観客相撲なのでサッカー中継などで使用されるステディカムとか
使って、客席を移動しながらの迫力のある映像とかあるかなと、淡い期待を
してみましたが中継は普段通りでした。
◆無観客で取り組みにも変化が!?
無観客で行われていても、土俵の上での取り組みに変わりはありません。
しかし、土俵の外に推し出された力士の動きに変化がありました。
土俵から落ちた力士は、普段なら観客がクッションになって動きが
止まりますが、無観客でクッションがないため、観客席を転がったり、
止まるまでしばらく観客席を小走りする姿が何度も見受けられました。
力士が小走りしたあとに、何事もなかったように土俵に戻る姿は、
電車を駆け込み乗車しようとして乗れなかった人がスーンとした
表情で立ち去る時の姿に似ていて、ちょっとカワイイ!
無観客開催ならではの珍しい光景だなと思いました。
◆花道の奥が丸見えになってわかったこと
大相撲の無観客開催で一番の変化は、場内から花道の奥が丸見えに
なったことです。
座っている観客や力士を触ろうと花道に群がる観客がいなくなり、
カメラが花道付近に振られると奥まで丸見えになってしまいます。
4日目の中継を観ていて気になったのが、花道の奥に集まっている
人たちの見た目の差。
親方衆は全員、黒い協会のユニフォームに大きなマスクを着用の
完全防備。
しかし、花道から登場する力士の付け人や呼び出し等のスタッフは、
ほぼ全員マスク着用ナシ。
マスクをしているのは外部スタッフであるカメラマンぐらいでした。
支度部屋や花道には人がごった返しているので、付け人など
表に出ない人はマスクしたほうが、力士も安心なのではないかな?
と思ってしまいました。
親方衆にだけマスクが配布されているんでしょうか?
◆大相撲は本当にフォントにキビシイ世界!
普段は十両の取り組みから観ることがあまりないので、初めて
気づいたんですが、1人だけ四股名のフォントがあきらかに違う
力士を発見しました。
「琴太豪」名前に似合わずフォント細っ!
「琴太豪」は身長187センチ、体重117キロでけっして細いとまでは
言えない力士。
では、なぜ四股名のフォントがこんなに細いのかというと…
実はこれは十両の取り組み表なんですが「琴太豪」は幕下2枚目の
力士であるため、相撲文字のフォントではなく明朝体のフォントが
使われているのだそうです。
大相撲中継では、相撲文字のフォントは十両、幕内の力士だけに
使用されるというのは、相撲ファンの間では常識のようですね。
知りませんでした。
大相撲の世界では、幕下以下の力士は10万円程度の場所手当てしか
もらえませんが、十両になると月100万円以上の月給がもらえる。
幕下以下は大部屋暮らし、十両になると個室が与えられ、
付け人に雑用を任せられる。
幕内・十両と幕下以下の番付では同じ力士でも天と地ほど
待遇に差があるようです。
番付で待遇だけでなく、文字のフォントまでもが
大きく変わってしまう大相撲の世界は、
本当にフォントにキビシイ世界だと実感しました!
そして、琴太豪さんが十両昇進されて、相撲文字のフォントで
取り組み表に記載されるよう応援しています!
ガンバレ!琴太豪!!