放送作家がテレビについて考えてみる。

テレビやラジオなどについての考えるブログです。ネタバレにご注意を!

【考察】東出昌大の不倫で視聴率 激減!桐谷健太は神対応で話題「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」について考えてみる。

 

 

皆さん、1クールにドラマは何本ぐらい観てますか?

 

僕はとりあえず新しく始まったドラマの中で出演者や内容、番宣CMなどで興味を持った作品の初回を録画して観て、継続して観る作品を決めています。

で最後まで観るのは毎クール2、3本というところでしょうか。

 

今クールで一番のホットなドラマは、東出昌大さんの不倫報道で話題沸騰となった

テレビ朝日の「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」。

僕はこのドラマは初回からスルーしていました。 

 

しかし「不倫騒動の影響で視聴率 激減!」と報道されて気になってきました。

初回放送が12.0%→第2話が9.7% 

不倫報道の影響だけでこんなに下がる? という疑問もあります。

 

最近のドラマは初回の視聴率が良いケースが多いわけですし。

昨年の大河ドラマ「いだてん」だって初回の視聴率は15.5%もとってたわけですしね。

(第2話は12.0%)

ちなみに僕は「いだてん」完走してますし。すばらしいドラマだったと思います。

しかし地上波テレビの問題点を浮き彫りにする作品だとも考えていますが、

これはまた別の機会に書きたいと思います。

 

話を戻して「ケイジとケンジ」視聴率激減の理由は東出さんの不倫騒動以外にあるのでは?との思いから、第3話の放送をチェックしてみました。

 

 ■「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」はこんなドラマ 

ここで「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」がどんなドラマなのかザックリとまとめておきます。

主人公は、元体育教師の異色な刑事・仲井戸豪太(桐谷健太)と東大卒の超エリート検察官・真島修平(東出昌大)の2人。学歴も立場も資格も捜査方針さえも全く異なる2人が衝突しながら事件を解決するバディドラマです。

 

桐谷健太が刑事で東出昌大が検事と聞いただけで、東出昌大さんが真面目でルールに厳しい堅物な検事で、桐谷健太演じる熱血刑事で走り回って事件を解決するという展開がなんとなく想像つきますよね。

 

◆第3話を鑑賞しての感想は… 

www.tv-asahi.co.jp

 

想像してたより軽いというか薄っぺらいドラマでした。

 

東出昌大さん演じるケンジ・真島修平は…

公式ホームページで「選民意識が強く、プライドが高く、手ぬるい証拠集めをした刑事には徹底的にやり直しをさせ、公判では被疑者を完膚なきまでに追い詰める」と紹介されていますが、ヘタレで冷静さに欠け全くエリートらしい重みが全く感じられません。

コミカルな表情やキャラクターは、まるでフジテレビのドラマ「コンフィデンスマンJP」で東出さんが演じたボクちゃんをトレースしたのではと思うほどの軽さです。

 

桐谷健太さん演じるケイジ・仲井戸豪太は…

「大阪出身。私立高校の体育教師として8年勤めた後、警察官に転職。36歳にして、交番勤務から念願の刑事に昇格した。情に厚く、一度走り出したら止まらない男」とありますが、全く走りだしません。突っ走った捜査をしてヒヤヒヤするシーンもありませんでした。

 

 

【ネタバレ注意】第3話をザックリまとめると…

バーのマスター赤松が刺殺された。常連客の瀬川が防犯カメラに映っていたことから容疑者として浮かび上がるが瀬川は容疑を否認。決定的な物証もない。仲井戸(桐谷)が瀬川のSNSの写真で見つけたガールズバーの店員マイを説得。マイが恋人である瀬川から聞いた殺人の顛末を告白し事件は一件落着。

殺人事件を仲井戸(桐谷)が犯人の彼女であるガールズバーの店員を説得しただけで

全て解決してしまうというだけの何じゃソレな展開でしたw

 

しかも脚本が穴だらけというか説得力ゼロ 

このドラマ東出さんの不倫以前にドラマとしてかなりお粗末です。

ざっとあげてみると…

〇容疑者・瀬川のSNSを仲井戸(桐谷)以外の刑事たちが全く調べてない

〇所轄の刑事である仲井戸(桐谷)が勝手に容疑者を事情聴取している

〇決定的な証拠がない時点で容疑者を逮捕してしまっている(別件逮捕ですらない)

〇ガールズバーの店員マイの告白シーンで確信的なセリフが描かれていない

〇凶器のナイフを見つけるシーンがない(いきなり取り調べ室にナイフがある)

…コレはさすがに酷すぎますね。

 

「東出さんの件があって編集し直したのかな?」と思う部分もいくつかありますが、

刑事ドラマとして、あるはずのシーンが描かれていないのは謎ですね。

証拠品のナイフを見つけるシーンなんて、わかりやすく仲井戸(桐谷)が活躍できるんですが…。

 

◆中途半端なコメディ・リリーフ 

またシリアスなシーンとコメディのメリハリもなく、全体的にうすら寒いコメディ要素が散りばめられていて、正直なところキツかったです。いっそのこと派手なSEでもつけてコメディに振り切ってくれればまだ救いがあるのかなと思ったりもしますがそれはそれでコメディのセンスとテクニックを問われるので難しいでしょうね。

 

◆エンドロールを見てビックリ! 

この惨状に「若手脚本家がやらかしちゃったポンコツドラマかな?」と思って

エンドロールを眺めていると「脚本 福田靖」の文字。結構、ベテランですね。

福田靖さんの脚本は良く言えば「わかりやすい」、悪く言えば「薄っぺらい」のが特長なので本領発揮というところなのでしょうか。

福田脚本と言えば、朝ドラ「まんぷく」の萬平さんのモデルになった安藤百福さんの実話エピソード以外の部分、特にラスト1ヶ月の失速ぶりは記憶に新しいところです。

わかりやすくまとめる腕はある方なので「ガリレオ」のような原作モノをやればいいのになんて思ったりもします。

 

◆失敗の理由は「ケイジとケイジとケンジ」?

第3話を見てこのドラマは失敗だなと思ったのは仲井戸(桐谷)が所轄のケイジだということです。

殺人事件が起これば県警捜査一課が出張ってくるわけで「所轄のケイジと県警捜査一課のケイジとケンジ」の3者の対立構造が描かれることになります。

しかし、所轄からも県警捜査一課からもハミダシ者で言うことを聞かないケイジ・仲井戸(桐谷)と所轄にも県警捜査一課にも上から目線で指示を出すケンジ・真島(東出)という構造なので、所轄と県警捜査一課の立場がダブってしまいます。

 

そのうえ県警捜査一課のケイジは笑えないコメディ・リリーフに終始しているのでドラマ全体をゆるく、つまらなくしてしまっています。

 

◆観たいのは対立構造ではなくてドラマ 

刑事ドラマにおける警視庁や県警と所轄の対立という手垢のついた展開には食傷気味でもあるので、仲井戸(桐谷)が捜査一課の熱血刑事で検事の真島(東出)と対立しながら事件を解決していくというシンプルな構造の方が、核となる事件やストーリーに時間を割けて良かったのではないかなと思います。

結局のところ、「ケイジとケンジ」の第3話ではドラマらしいドラマがほとんど描かれていないのが僕にとっては最大の不満でした。

 

◆第3話の視聴率は…? 

「ケイジとケンジ」第3話の視聴率が発表されました。

結果は第2話から0.6%回復して10.3%。

2ケタに戻ったとはいえ、12.0%には遠く及ばない結果となりました。

ただ制作スタッフはとりあえずホッと胸をなでおろしていることでしょう。

 

しかし第3話を見たかぎり視聴率が大幅に回復する可能性は低い気がします。

僕が第4話を観るかと聞かれたら答えは即座に「NO!」です。

 

◆とにかく走れ!桐谷 

「ケイジとケンジ」第3話を見て、一番残念だったのは桐谷健太さんが走るシーンが

なかったこと。やっぱり刑事は走って汗かいてナンボ。

 

特に仲井戸(桐谷)は元体育教師という設定ですし走るシーンがあると真島(東出)のクールな東大エリート検事と対比になってキャラ立ちするのではないでしょうか?

水谷豊と寺脇康文の「相棒」みたいにしっかりキャラ分けしないとバディドラマはつまらないですよね。

番宣CMで桐谷健太さんがメッチャ走ってるの観たらもう一回観て見ようと思いますw

 

改めて「相棒」って、よくできてるんだなぁと思います。