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宮藤官九郎さんが「池袋ウエストゲートパーク」を20年ぶりに観直した感想は?脚本化の工夫は?観直して驚いたこととは?【小ネタ】

 

 

 

2020年5月25日放送のTBSラジオ「ACTION」のオープニングで、パーソナリティーの宮藤官九郎さんが「池袋ウエストゲートパーク」の第1話「イチゴの回」を20年ぶりに観かえした感想を、当時のエピソードを交えながらトークしていて、とても興味深かったので、まとめてみました。

 

◆「池袋ウエストゲートパーク(IWGP)」とは?

石田衣良さんの小説「池袋ウエストゲートパーク」を原作に、池袋を舞台にトラブルシュータ―のマコト(長瀬智也)がストリートギャング「G ボーイズ」のキングことタカシ(窪塚洋介)とともに街で起こる事件を解決するミステリー。ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」は2000年4月からTBSで毎週金曜日21時から放送されていました。ドラマ版では小説の登場人物のキャラクター設定が大きく変更されたほか、原作にはない小ネタが数多く織り込まれていて若者を中心に絶大な支持を受けました。略称は「IWGP」。

 

◆ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」の登場人物と俳優

 

マコト(長瀬智也)

「池袋ウエストゲートパーク」の主人公で「池袋のトラブルシューター」。「めんどくせぇ」が口癖で川崎麻世と矢沢永吉の熱狂的なファン。

 

ヒカル(加藤あい)

マコトの彼女。

 

リカ(酒井若菜)

ヒカルの親友。ラブホテルで惨殺される。

 

マサ(佐藤隆太)

マコトの相棒。

 

シュン(山下智久)

マコトの友達でイラストが得意なアニメオタクな専門学校生。

 

カズノリ(高橋一生)

マコトの中学の同級生。引きこもりだったが、マコトとの再会をキッカケに家から出れるようになり、のちに情報屋になる。

 

 

タカシ(窪塚洋介)

マコトの高校の同級生でカラーギャング集団「Gボーイズ」のキング。

 

ジェシー(池津祥子)

タカシの彼女でいつも金髪のカツラをかぶっている。ロシア語がペラペラ。

 

ドーベルマン山井(坂口憲二)

池袋で最も切れている男。鼻と耳のピアスをチェーンで繋げている。

 

京一(西島千博)

フランス帰りのバレエダンサー。Gボーイズと行動を共にするがのちにブラックエンジェルズというチームを結成。

 

横山さん(渡辺 謙)

池袋西署の署長。マコトとはボウリングで愛車のBMWを賭けたことをキッカケに知り合う。

 

吉岡(きたろう)

池袋西署の刑事。昇格して副署長。池袋に古くから勤務。マコトの母・律子に惚れている。

 

浜口(阿部サダヲ)

マコトの家の近所の交番の巡査で風俗マニア。

 

真島律子(森下愛子)

マコトの母。真島フルーツを営む。ドリームコネクションというネットワークビジネスにハマっている。

 

松井加奈(小雪)

真島フルーツのパート従業員。京極会二代目会長・蓮沼(ブラザー・コーン)の愛人。

 

 

 

◆クドカンが「池袋ウエストゲートパーク」を観直した感想は?

 

TBSラジオ「ACTION」出演:

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パーソナリティー:宮藤官九郎さん

 

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パーソナリティー:女優・伊勢志摩さん(大人計画)

 

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アシスタント:幸坂理加アナウンサー

 

※前週、幸坂アナが「池袋ウエストゲートパーク」を観て、ハマっているという話から、宮藤さんが来週は「池袋ウエストゲートパーク」の話をするというフリがあって始まったオープニングトークです。

 

宮藤「僕も観かえして思ったんですけど、やっぱね、まだ20代だったのもあって、ココで俺が書いたぞってハンコ押さないと気が済まない的な、それがね、1話を観る限り、阿部サダヲさんと森下愛子さんにものすごい負荷がかかってるね

 

伊勢「負担をかけてた?そうか」

 

宮藤「ババアこの野郎!今日も焼きそばだったらぶっ殺すぞ!」なんて原作に一切ないですからね。お母さん出てこないんですよ原作。あのね、原作はマコトのプライベートな私生活がほとんど出てこないんですよ」

 

幸坂アナ「じゃあ川崎麻世が好きっていうのも?」

 

宮藤「全然!あれも完全にもー原作にもなければ、打ち合わせでも軽くスルーされてたぐらいのネタだったのが、やっぱあれで1話で川崎麻世のファンだっていうのが最終話までね引張ってますからね。

 

幸坂アナ「カイヤさんと電話しますからね」

 

宮藤「そうそう途中でね。幸坂さん観たね。さすがにこれは」

 

幸坂アナ「観ましたよー」

 

宮藤「ありがとうございます」

 

 

◆「IWGP」ドラマ化の経緯と脚本化の工夫とは? 

幸坂アナ「スゴイおもしろい。かっこいい歯医者なんてさ、そんな旨い話、松田聖子じゃないんだから」

 

宮藤「歯医者のねタイムリーな時事ネタ。やめて恥ずかしくなっちゃう。オープニングからやられると恥ずかしいね。でも、もともと、これね石田衣良さんの原作を渡されて、これドラマにしたいんだけどって言われて読んだんですけど、これね、実は原作は短編なんですよ。1個1個短編で、1冊の中に5個入っててミステリーなんです。それぞれ犯人は誰だって話なんです。で、1話の犯人が1話でネタバラシしちゃうと、その後、この登場人物が最終話まで出てこれないんですよ。さすがに犯人だから。だけど、それだと、その役者さん押さえたのに2話で終わりですみたいになっちゃうじゃないですか。それはマズイなつうんで、最後までいて、最後に犯人がわかるというにする工夫とか、そうゆうのやったの観て思い出した。観てて」

 

伊勢「意外と忘れてるんですね。

 

 

 

◆クドカンが「IWGP」を観返して驚いたこととは? 

宮藤「観かえさないですからね。まず何がビックリしたって、長瀬君も加藤あいちゃんも出てくる前に、うちの皆川さんが出てたでしょ。

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ぼったくられるサラリーマン役・皆川猿時さん(大人計画)

 

幸坂アナ「どこにいました?」

 

宮藤「最初にボッタクられる…」

 

伊勢「ぼったくりバーみたいなところで、2人のサラリーマンが最後、パンツ一丁にさせられて、行けっ!とか言われるじゃない。あのパンイチの人ですよね」

 

宮藤「池袋で遊んだら気をつけなきゃねって言われる…」

 

幸坂アナ「私、4回観たのに見つけられなくて」

 

宮藤「何しろね、体重が半分ですから」

 

伊勢「そうそう、やっせてるの!」

 

宮藤「やせてるの!やっぱ痩せてると魅力ないね。あの人!

 

伊勢「そんな失礼な!」

 

宮藤「いやいや、で、そっか、そう言えば、この人、出てたわって思ったんだけど、「池袋ウエストゲートパーク」って途中で、あのえー最終話までやった後に、3年後ぐらいに「スープの回」ってスペシャルをやるんですよ。急に。クレイジーケンバンドさんとかが出てるんですけど、その「スープの回」に皆川さん別人の役で出てます。おまわりさんの役で。でも体重が増えてるからわかんないんですよ。誰が観ても

 

伊勢「あとまぁ、おまわりさんに転職したみたいなことでもね」

 

宮藤「それでもアリですね。やっやーでもね、加藤あいさんのキラキラ加減とやっぱ酒井若菜さんのあのちょうど良さね。カワイイね。」

 

伊勢「カワイイねー。長瀬さんも若かったし、スゴイねー」

 

幸坂アナ「キングもねー窪塚さんも若かった」

 

伊勢「窪塚さんも若かったって当たり前なんだけど20年前ですもんね」

 

宮藤「ファミレスでしゃべってるみたいですね。これ渋滞どころかまだ店から出てないですよ」

 

 

◆サブタイトルが「洋七の回」「洋八の回」になった理由は? 

幸坂アナ「あと聴きたかったのが、イチゴの回、ニンジンの回、みかんの回、しいたけの回って行くじゃないですか。で、なんでイキナリ洋七の回とかってなるんですか?」

 

宮藤「洋七、全部数字ですよ。一応。だから1、2、3、これね、監督の堤さんの案で、1はイチゴの回、2はニンジンの回、3はみかんの回にしようまでは教えてもらったんだけど、それ以降、なんも忙しくなってきたのか、何も言わなくなってきちゃって、自分で考えなきゃつって、で、あの~しいたけ?5はゴリラとか考えてて、もう、めんどくさくなってきちゃって、最終的に、7と8どうします?つったら、B&Bってお笑いコンビで昔、漫才ブームの頃にいて、B&Bていうのは島田洋七、洋八なんですよ。それで洋七、洋八でいい、これで2個つって、島田洋七、洋八、両方でてんですよ。しかも洋七さんは本人役で、ファミレスで話しかけてくるだけだから、まだいいんだけど、洋八さん結構、ちゃんとした役なんですよね。申しわけないことしたなーと思って。洋八だったばっかりにね。やっぱ筆が暴れてますね、この頃は」

 

伊勢「(筆が)走るってのはそういうこと?」

 

宮藤「暴れてるなーって思った。そして昔のドラマ、ひさしぶりに観るの悪くないね」

 

 

 

◆クドカンが「IWGP」でやった、今は恐くてできないこととは? 

伊勢「私も全部、観直そうと思って。私も1、2を観直したんだけど、今後ね、観たい観たい!観直します」

 

宮藤「窪塚くんの彼女役のジェシー役の池津さんがさ、途中、携帯電話でずっと相手にロシア語でしゃべってるシーンあるじゃん、アレ今、絶対、恐くてできない。いろんな意味で」

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「池袋ウエストゲートパーク」ジェシー役 女優・池津祥子さん(大人計画)

 

伊勢「私、アレ、ドラマ観て、ひさびさに声出して爆笑したな!あのロシア語のところ。おもしろい」

 

幸坂アナ「もう時間!」

 

宮藤「自分が好きな作品の時も自分で切るんですね」

 

…というわけでオープニングの「池袋ウエストゲートパーク」に関するトークは終了です。放送から20年ぶりですが初めて知ったこともたくさんあって楽しかったです。

 

 

【最後に…小ネタ】

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宮藤官九郎さんが語るドラマ「池袋ウエストゲートパーク」の裏話おもしろかったです!25年以上池袋近辺で生活していますが、ドラマが放送された当時はカラーギャングが街を歩いていたのを思い出して懐かしかったですね。

最後に小ネタです。ドラマの放送から20年が経った、池袋ウエストゲートパーク(池袋西口公園)はというと、2019年11月にグローバルリングシアターという野外劇場ができて、その姿は一変してしまいました。南池袋公園も整備され、東口の旧区役所周辺の再開発もあり、池袋は20年前と比べてかなりキレイな街になりました。僕にとっては20年経っても「ブクロ最高!」だったりします。

2020年7月から放送されるアニメ「池袋ウエストゲートパーク」も楽しみです!

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