朝ドラ「エール」の第7週予告にRADWINPSの野田洋次郎さん演じる木枯正人(こがらしまさと)のシーンがたくさん取り上げられていました。第6週は1シーンしか出演がなかったのですが、いよいよドラマに本格的にからんでくるようです。そこで「エール」第7週のあらすじとモデルとなった人物の人生からドラマで描かれるであろうシーンの情報をザックリまとめました。
画像引用元:https://www.nhk.or.jp/yell/story/week_07.html
米津玄師さんのニューアルバム「STRAY SHEEP」の4曲目に野田洋次郎さんがゲストボーカルとして参加しています。どんなコラボになっているのか必聴です!
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「エール」第7週あらすじ
家族に反対されながらも上京した裕一(窪田正孝)は音(二階堂ふみ)との新婚生活をスタートさせる。同時にレコード会社の専属作曲家としての仕事も始まるが、一向に曲が採用されない。そんな中、同期入社の木枯正人(野田洋次郎)の曲が先にレコードになり、焦りは募るばかり。一方、音は歌手を目指して音楽学校に入学。そして上級生の佐藤久志(山崎育三郎)と急接近!久志は裕一の幼なじみで二人は思いがけず運命の再会を果たす。
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一応、整理しておきますと…
窪田正孝さん演じる古山裕一のモデルが古関裕而(こせきゆうじ)
野田洋次郎さん演じる木枯正人(こがらしまさと)のモデルが古賀政男
古賀政男の写真を見て「カンニング竹山じゃねーか!」とツッコんだのは誰ですか?ちなみに古賀政男は若い頃はやせていたようです。
◆コロムビアレコードと先に契約したのは古関裕而
5月6日の「エール」に野田洋次郎さんが初めて登場しました。野田さん演じる木枯正人とコロンブスレコードが契約したため、音(二階堂ふみ)が裕一(窪田正孝)の売り込みに失敗するというシーンがありましたが、実際には古関裕而がコロムビアレコードと契約したのは1930年で、古賀政男は1931年なので、古関裕而が先にコロムビアレコードと契約しています。
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◆先にヒット曲を出したのは古賀政男
「エール」HPの第7週のあらすじによると「同期入社の木枯正人(野田洋次郎)の曲が先にレコードになり」とありますが、コロムビアでのレコード発売は古賀政男の「キャンプ小唄」が1931年4月発売、古関裕而の「福島行進曲」は1931年6月発売で時期はほぼ同じです。
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しかし、古賀政男の「キャンプ小唄」はスマッシュヒットだったのに比べ、古関裕而の「福島行進曲」は鳴かず飛ばずでした。さらにこの年、古賀の「乙女心」「丘を越えて」がヒット。「酒は涙か溜息か」にいたっては売上100万枚とも言われる大ヒットを記録して1年で売れっ子作曲家になりました。古賀政男のこの年のヒット曲は今でも歌い継がれる昭和歌謡の名曲になっています。
藤山一郎「キャンプ小唄」
作詞:島田芳文 作曲:古賀政男
XAA314 キャンプ小唄 藤山一郎 (1931)1982・180713 vL HD
※映像のはじめに古賀政男と藤山一郎のトークもあります。
美空ひばり「酒は涙か溜息か」
作詞:高橋掬太郎 作曲:古賀政男(※1931年のヒット時は藤山一郎の歌唱です)
◆古賀政男がコロムビアを去った理由は?
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古賀から遅れること4年の1935年、古関裕而の「船頭可愛や」が大ヒットしますが、その前年の1934年に古賀政男はテイチクに移籍していて、2人はお互い会社の看板を背負った真のライバルになっていました。ちなみに古賀政男がテイチクに移籍したのは離婚騒動の心労と病のため静岡県の伊東で静養していたところをヘッドハンティングされたそうです。テイチクには重役待遇で歌謡部門の全てを任せるという好条件だったそうです。
【最後に…】
朝ドラ「エール」の中では窪田正孝さん演じる古山裕一と野田洋次郎さん演じる木枯正人が同期の仲間として、ライバルとして、ヒット曲を出すために切磋琢磨する姿が描かれることが予想されます。もしかしたら、この先、ヒット曲を出した木枯正人が病気になるとか、移籍するなど、何らかの形で去っていく展開になるかもしれません。
予告映像から山崎育三郎さん演じる歌手・佐藤久志も再び登場するようなので、物語が盛り上がっていくことは必至です。「エール」第7週もどんな展開になるか楽しみですね!