放送作家がテレビについて考えてみる。

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朝ドラ エール 志村けんさん=小山田耕三(おやまだこうぞう)役の実在のモデル 作曲家 山田耕筰とは?名曲は? 命名にかかわった商品とは?【小ネタ】

 

 

 

NHKの朝の連続テレビ小説「エール」の次週予告に先日、急逝された志村けんさんが登場しました。志村さんが演じるのは作曲家・小山田耕三です。「エール」の公式ホームページのキャラクター紹介によると…

 

小山田耕三

志村けん エール 小山田耕三

画像引用元:https://www.nhk.or.jp/yell/cast/oyamada.html

 

「日本を代表する西洋音楽の作曲家。裕一のたぐいまれな作曲の才能に気づき、コロンブスレコードに専属作曲家として推薦するが、一方で、裕一の活躍が自分の地位を脅かすのではないかと恐れている」とあります。

 「エール」の古山裕一(窪田正孝)のモデル・古関裕而をコロンビアレコードに紹介した、作曲家・山田耕筰が小山田耕三のモデルになっているようです。

山田耕筰

画像引用元:山田耕筰 - Wikipedia

※2020年5月6日追記

2020年5月6日の朝ドラ「エール」で 志村けんさん演じる小山田耕三が、裕一(窪田正孝)と契約するようコロンブスレコードのディレクター廿日市(はつかいち=古田新太)に指示するシーンが放送されました。

5月1 日に志村さんのコメントがNHKから発表されましたので一部記しておきます。

「僕の出ているシーンは、困ったことにあまり笑いがないんですよ。俺、譜面も読めないのに役柄はみんなが憧れる作曲家で、ちょっと意地悪っぽいところもある。いつもの志村けんらしくない、こんなこともやりますよってところを見てもらえれば、うれしいね」

朝ドラ「エール」でコントとは一味違う「俳優・志村けん」の演技を味わいましょう。

 

◆山田耕筰が作った名曲とは?

山田耕筰は管弦楽曲・室内楽曲、オペラ、映画音楽、軍歌などで数多くの名曲を手がけていますが、毎年必ず耳にする「夏の甲子園の入場行進曲」の作曲者としても有名です。


【高校野球】 全国高等学校野球選手権 大会行進曲

 

また山田耕筰は音楽の教科書に載っている有名な童謡もたくさん作曲しています。

「赤とんぼ」作詞:三木露風 作曲:山田耕筰


赤とんぼ ( Rote Libelle) / 三木露風 作詞 / 山田耕筰 作曲

 

「待ちぼうけ」作詞:北原白秋 作曲:山田耕筰


山田耕筰:待ちぼうけ(北原白秋)

 

「この道」作詞:Hakushu Kitahara 作曲:Kosaku Yamada


EXILE ATSUSHI / この道 (Music Video)

 ※EXAIL ATSUSHIさんの「この道」の作詞・作曲者名は、なぜかアルファベット表記みたいです。

他にも山田耕筰は「明治大学」「一橋大学」「同志社大学」などの学校の校歌や「丸善」「学研」「福助」などの企業の社歌も数多く作曲しています。もしかしたら、あなたの学校の校歌や会社の社歌も山田耕筰が作曲した歌だったなんてこともあるかもしれません。

 

 

 

【小ネタ】山田耕作が命名にかかわった誰もが知ってる商品とは?

1919年にラクトー株式会社の三島海雲社長は、世界で初めて乳酸菌飲料の大量生産に成功し、その製品の名前について、山田耕作とサンスクリット語の権威・渡辺海旭(わたなべかいぎょく)氏に相談。そして命名されたのが…「カルピス」です。

山田耕筰は「母音の組み合わせが、とても開放的かつ堅実性があってよい。発展性が感じられる。きっと繁盛する」と答えたそうです。

 

 

【最後に…】

NHK朝ドラ「エール」の演出を担当されているのはNHKのコント番組「となりのシムラ」「志村けん in 探偵佐平 60歳」などの演出をされている吉田照幸さんです。

志村さんの演じる小山田耕三は、主人公の人生を左右する重要な役どころですが、裕一と音夫婦の人生にフォーカスするドラマの中では、かなり脇役になると思います。それでも出演されたのは、これまで一緒に番組を作ってきたスタッフへの志村さんからの「エール」であったのかもしれません。

 

NHK朝の連続テレビ小説「エール」で、志村さんは5月1日の放送から登場するそうで、この作品が遺作になるようです。志村さんの最後の演技をぜひチェックしてみてください。

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